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デトロイト 自動車産業のメッカ財政破綻

 米国中西部ミシガン州のデトロイト市が18日、同州の連邦裁判所に連邦破産法第9条の適用を申請し、財政破綻しました。
 米メディアによると、負債規模は180億ドル(約1兆8千億円)を超える見通しで、米国の地方自治体の破綻としては最大規模だそうです。

 デトロイトは、米最大の自動車メーカーゼネラル・モーターズGMが本社を構え、関連企業を含めて自動車産業が古くから集っています。
 最盛期には180万人もの人口がありましたが、1970年代ごろから日本の自動車メーカーとの競争などで徐々に産業が衰退し、治安も悪化するなどして人口流出が続くようになり、約70万人にまで減少していました。

 自動車ショーが毎年開催される場所として有名ですが、最近は米国でも治安の悪い都市のひとつに数えられるほどの荒廃ぶりでした。

 商用で何度か訪れましたが、自動車ショーが開催されている中心部でさえ、窓ガラスが破れたままの部屋ビルが散見されました。
 デトロイト空港に行く道路の両側には、荒れ放題の空き家が並んでいたものです。

 破綻を伝えるテレビ映像によると、荒廃はその後も進んだようでまさにゴーストタウン化した一角もあるようです。

 デトロイト周辺には、いまでも日本を代表する自動車メーカーの工場や開発センターもあって日本人も多く住んでいますし、すし屋さんなど日本食レストランもたくさんありました。

 いずれは破綻すると見られていたデトロイトの財政ですが、人口流失が主因だとしたらあながちよそ事ではありません。
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